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2013年4月25日 (木)

『清水産婦人科クリニック』 0歳児診察で心疾患見落とし認め、賠償命令 東京地裁 1審報道まとめ

「0歳児診察で心疾患見落とし認め、約6,000万円賠償命令 東京地裁」(2012年10月25日)

「生後1カ月の赤ちゃんがずさんな診察で死亡したなどとして、両親が病院に損害賠償を求めていた裁判で、東京地方裁判所は病院に対して、およそ6,000万円の支払いを命じた。

この裁判は、2007年に死亡した生後1カ月の赤ちゃんをめぐって、東京・江戸川区の「清水産婦人科クリニック」が適切な診察を行わず、心疾患を見落としたうえ、カルテを改ざんしたなどとして、両親が病院を相手におよそ6,000万円の損害賠償を求めていたもの。

25日の判決で、東京地裁は「カルテの記載は不自然な点が多く、極めて信用性に乏しい」と、カルテの改ざんを認めたうえで、「医師は適切な診断を怠り、専門病院での疾患の治療の機会を逸しさせた」などとして、請求を全面的に認め、病院に対しておよそ6,000万円の支払いを命じた。」
(FNNフジニュースネットワーク 10/25 22:11)

医療過誤:0歳児死亡で賠償請求全額認める 東京地裁

「長女が生後1カ月余りで死亡したのは産科診療所の診療に誤りがあったためとして、両親が診療所を経営する医療法人社団に計5880万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は25日、両親の請求を全て認める判決を出した。菅野(かんの)雅之裁判長は「適切な時期の診断と治療で救命する可能性があった。請求額は社会通念上、妥当だ」と指摘した。

 判決によると、母親(36)は07年9月、東京都江戸川区の「清水産婦人科クリニック」で長女を出産。退院後も通院したが、長女は先天的な心臓疾患で血液の流れが悪く、同11月に急性心不全で死亡した。

 両親は「毎日の聴診をしていれば簡単に発見できた症状なのに、見落とされた。死亡後にカルテも改ざんされていた」と提訴した。

 菅野裁判長は「実際に聴診を行うか、真剣に聴こうとすれば異常を聴取でき、専門病院に転送もできた」と診療所側のミスを認定。さらに「カルテの記載には不自然、不合理な点が多く、信用性は極めて乏しい」と疑問を投げかけた。

 判決後、父親(37)は「ずさんな診療で命が奪われた。長女に良い報告ができる」と話した。
(毎日新聞 2012年10月25日)




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2013年4月26日 (金)

『清水産婦人科クリニック』 1カ月女児の心疾患死亡 高裁も「病院側の過失認める」 2審報道

生後一カ月余りの女児が死亡したのは医師が先天性の心疾患を見落としたためだとして、県内の三十代の両親が、東京都江戸川区の清水産婦人科クリニックの運営法人に、五千八百八十万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は二十四日、一審東京地裁判決に続き全額の支払いを命じた。

 判決によると、女児は二〇〇七年十一月、大動脈弁狭窄(きょうさく)症で死亡した。病院側は「産婦人科医には診断が困難な心疾患だった」と過失を認めなかったが、坂井満裁判長は「遅くとも一カ月健診で心雑音を聴けば、適切に診断して他の病院に転送できた」と否定した。

 法廷で判決を聞いた父親は、裁判長に向かって深々と一礼。記者会見で「ずさんな診療が命を奪った」と病院側の対応を批判。母親も「このような医療事故が二度と起きてほしくない」と涙ながらに訴えた。

 病院側は「まれな心疾患で産婦人科医が結果責任を負わされれば、新生児医療は崩壊する」とコメント。最高裁に即日、上告受理を申し立てた。(東京新聞 4月25日)

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2013年4月27日 (土)

(1)1ヶ月健診の 『改竄カルテ』


①1ヶ月健診していない清水良美院長の作り話
     「赤ちゃんワープ & ミルク80ml一気飲み事件」


 優華の1ヶ月健診のカルテは、実際に診察を行った副院長による記載だとされていて、裁判所も私達もそのように認識していました。

 ところが、提訴から約2年半も経った法廷での尋問前に、清水良美院長の陳述書が提出され、
 突然、清水良美院長が、「母親の知らないところで診察をし、このカルテを記載したのは私だ」という旨の陳述したのです。

 実際に診察した副院長とカルテ記載した医師が違う!

ありえない矛盾点を誤魔化すために、副院長だけでなく、清水良美院長も診察したという、次の作り話を主張してきました。

 『優華の体重は、カウプ指数13.37 、異常値だが、それほど異常というほどでもない。
(※そもそも、カウプ指数は3ヶ月未満の子どもには使用しないので、生後1ヶ月の優華に使用しても意味はない検査方法を実行している)

 優華以外にもこのような体重増加不良の赤ちゃんは全員、念の為に副院長の1階診察室から2階にいる清水良美院長のところへ診せにいく。

 優華を母親から無断で引き離し、問診(母乳育児か、ミルク育児か、診察前の何時頃母乳を飲んだか)を確認する前に、とりあえず勝手に清水良美院長自ら優華にミルク80mlを飲ませて、哺乳力やチアノーゼが出るかの確認をした。
優華はチアノーゼも出ず、勢いよく、瞬く間にミルクを全部飲んだので、子どもに異常なし。従って、問題があるのは母親。優華の体重増加不良は母親の母乳不足が原因とした。』

   あまりにも大胆な嘘で驚きました!

 このような事実はありませんが、母親の知らないところで可能かどうか、考えてみました。
 

 診察中も、後も、優華はずっと母親の傍にいます。
優華と離れていたのは、母親の内診診察を受けた時間だけです。その時間は3分もかかっていません。
 母親の知らないところで、優華だけ違う階へワープする超時空現象が起きたとしても、「新生児服の着脱、80mlのミルク試し飲み、清水良美院長と副院長が電話でやりとりして副院長に指導する」を3分以内で行う事は不可能です。

 仮に、ミルク試し飲み行為が行われたとした場合,それに関する記載がカルテに全くないことに対して,第三者が疑義を抱くのは当然のことです。

 裁判官から,
「診察時に80ミリリットルのミルクを飲ませたということを聞いているんですけれども,それについて,このカルテには記載がない」


と指摘された、 清水良美院長は苦し紛れに,
 「看護記録か何かには書いてると思いますが。」と証言します。

しかし、原告側弁護士から
 「外来に,看護記録はない」ことを即座に指摘されると、

清水良美院長は,
 「じゃあ,書いておりません。すみません。」

 
このような答え方は、普段から2階へ連れて行かれる体制でないことも伺えます。
 ミルクの試し飲みなどは,やったこともなければ、カルテに記載したこともない作り話であり,準備した作り話に関する想定外の質問に、その場しのぎのでたらめな証言をしてしまったと思われます。

② 優華を診た、副院長のカルテ記載が一切ない。
 
 副院長は法廷で「自分が診察した場合には、その都度、遅滞なく、診察内容をカルテに記載することを原則としている」旨を述べています。
事実母親は、その場で副院長が優華のカルテを書いているのを見ました。
 しかし、開示されたカルテには、副院長の記載は一切ありません。清水良美院長が破棄したことは間違いないと思います。

判決:「本件カルテに副院長による記載が一切ないことについては、それ自体、不可解といわざるを得ない」

③ 「ルーチンのカルテはドイツ語で書いた方が早い(清水良美院長法廷証言)」
        = 日本語カルテはルーチンではない。


<母親のカルテについて>
  「カルテは一般的にルーチンなものなので、ドイツ語で書いた方が早いので、時間短縮のために書いている」 (清水良美院長法廷証言)


 優華と同じように、異常がないとされていた母親のカルテは、略語ばかりのドイツ語で「ぐちゃぐちゃ」で大きく、乱雑で、大きさが不揃い、罫線の行間からはみ出している、ほとんど単語だけの簡単な記載です。行間をいくつも空けています。
 「WB 3T Ut WB gut」(ドイツ語⇒日本語訳「子宮異常なし。良好。」)
と毎日同じ記載が続きます。

<優華のカルテ>
  「私はドイツ語で一般状態良好というドイツ語を知らないので日本語で書きます」(清水良美院長法廷証言)

 
 改竄された優華のカルテでは、「出産」「嘔吐」「尿」「便」「黄疸」「哺乳」「一般状態」「異常なし」「良好」「アプガースコア」等と記載されています。
 全て日本語で略語はほとんど使われていません。

 優華のカルテは、丁寧で字体は小さく、整然として、大きさが揃い、罫線の行間に行儀よく収まっていて、異様に長文です。全ての頁が上段1行目は几帳面に空けて、2行目から書き始めています。

 ドイツ語を知らないという苦し紛れの証言と、とてもルーチンとは思えない日本語も、不自然な記載を説明できないことも、改竄を自白しているようなものです。

 判決:「母親のカルテと優華のカルテの記載を対照してわかるとおり,その記載の仕方(文宇の大きさが異なりすぎるし,ドイツ語などの外国語がほとんど使われていない。)にはあまりにも差がありすぎるといわなければならない。」

④「BW(体重)」 の記載
医療関係者以外の方に理解されたい気持ちが、うっかり訳まで。

   

 BWは、「Body Weight」 の略字です。驚くことにわざわざ、カッコで体重の意味、と丁寧に訳を書いています。

 
 医療関係者であれば直ちに分かることであって、医院のスタッフや他院の医療関係者との情報共有のためなら全く不要です。
 リアルタイムに作成するカルテ記載においては、このような記載は、年間二人の医師で600件のお産をする「多忙な産婦人科医」にとって時間の無駄でしかありません。

この記載の心理は、医療関係者以外の他者に理解を求める気持ちが働いたのだと思います。
 具体的にいえば、警察官、検察官、裁判官、厚生労働官僚、医道審議会委員等に理解を求めたかったのだと思います。

 清水良美院長は、この(体重)と書いた理由を、二審なって、 
「特に意味はなく、無意識に書いたものであり、このようなことを問題にすること自体、どうかと思います」
と述べています。反論の理由になっていません。
(なお、二審でも清水良美院長は陳述書を出していますが、別人が書いたような構成、形式で、特に内容がガラリと変わっています。)

判決: 「本件改竄部分、例えば、BWという略を用いた際には、わざわざBW(体重)と付記している。」

⑤1ヶ月健診、副院長は、母親に「1ヶ月後に診せにきて」と指示

 副院長は、母親に1ヶ月後の再来指示をしました。母親は大切な我が子の再診察のことですから、きちんと守るつもりでしたので間違いはありません。
 しかしカルテには、「2W」「2~3w」「2~3w」「2-3週後」と同じ頁に繰り返して所によっては色ペンで線を引いたり、色ペンで○で文字を囲って強調して書いてあります。

 ここが、母親がカルテを見て最初に
「私には確実に1ヶ月と言ったのに、カルテには2~3wと違う記載になっているのは、どうして!?」と気付いた点です。

 ⑥ 1頁に、同じ記載を4回も。

 「異常がない場合は、カルテに記載しない」と清水良美院長も、副院長も声をそろえて何度も、法廷で証言しました。
しかし、優華のカルテは全く逆です。
 優華には異常がないと判断した割には、不自然なまでの詳細な記載が繰り返されています。
4回も同じことが書かれている内容もありました。

「異常はないが、念の為に早めに再受診を指示」を強調した心理。
 清水良美院長は、「カウプ指数がやや低値だが異常なほどではない。問題がありそうな哺乳指導をして2-3週間後に体重を検査し,その結果で方針決定する」
 という内容を記載が4回も書きこみ12頁まるまる使って説明しています。

1,カウプ指数 13.37の為,2W哺乳について指導.再検査の結果にて,今後の方針決定(5-7行目)
2,カウプ指数より異常なほどの低値でないため,他に異常なし.2W-3W経過観察(7-9行目)
3,入院中,正常に,体重増加しており哺乳に何か問題か?2-3W後.再検査(体重)(13-15行目)
4,2-3週後再検査を指示し,外来受診するように !!  B-W↑↑でなければ,再検査,必要とする。(下から3行目―最下行)


 一つの頁にリアルタイムで4回も同じ内容をカルテに書く医師がいるのでしょうか。
 これは、複数回にわたり改竄を追記したと推測されます。
特に,時間制限がある証拠保全時には切迫した精神状態になり,カルテ改竄の最後のチャンスに,なんとか「医学関係者でない他者に読んでもらおうと意識し意欲した」結果が蛇足ダメ押しの追記記載となったと推測されます。

 私達の協力医の先生なら、
「カウプ軽度↓。哺乳指導2-3W BW再検」
の一行で終わる内容を、一つの頁にくどくどと書いたのです。

判決:「一般状況が良好であること,異常がないこと等についても繰り返し記載されている)ことについては違和感を覚えざるを得ない」
本件カルテ中の1か月健診時の書きぶりについては,原告ら主張のとおり,その長さ,個別の記載の位置,表現ぶり等,それ自体,不自然な点が多く,上記の他の事例と見比べても,疑問は氷解しない。」


⑦リアルタイムに副院長が記載した、母子健康手帳との矛盾

 上記の経過観察は、母子健康手帳との真っ向から矛盾しています。
「母子健康手帳」は、母親の手元にあったため、カルテ改竄時には参照にすることはできません。ここで、「母子健康手帳」と「改竄カルテ」の相違を見つけました。
 リアルタイムの副院長記載の母子健康手帳には(健康・要観察)の欄の健康に○が記されています。
 
一方、清水良美院長記載の改竄カルテでは、「経過観察」「再検査」と繰り返し書かれています。
 副院長は、「健康」と判断しているのですから、異常と判断して、2階にいた清水医師に報告が上がり、優華がミルクを飲まされに2階に連れてかれたことも虚偽と断言できます。

判決:優華の母子健康手帳の1か月健康診査の欄において,「健康・要観察」の選択肢に対して,「健康」に○が付されているのに対して,本件改ざん部分には,「再検査の結果にて,今後の方針決定 カウプ指数より異常なほどの低値でないため。他に,異常なし。2W~3W経過観察する。」との記載があり,同一時に記載されたはずの内容に整合性がない点も看取できる

⑧消えた「薬剤情報提供料」スタンプ印と担当職員の個人印

 レセプトでは薬剤情報提供料が加算されています。
当然、優華の改竄前のカルテには、薬剤処方欄に「薬剤情報提供料」というスタンプが押印され、担当職員の個人印も押捺されていたはずです。
 同日の母親のカルテには「薬剤情報提供料」スタンプと職員個人印が押されていて、優華のカルテにはこのスタンプ・個人印がともに消失しています。
これは、清水医師が別の2号用紙に改竄カルテを新しく書き直した際に、スタンプ・個人印を押し忘れたと判断出来ます。

 2審になって、受付事務のPさんが、
「『薬剤情報提供料』のスタンプを押し忘れは、優華ちゃんのカルテに隕らずよくあります。私がスタンプを押し忘れただけで,清水院長は決してカルテの改竄などしておりません」と陳述書を提出されました。 

 しかし10月29日母親カルテに押されているスタンプはPさんではありません。Qさんとなっています。

一審判決:

本件改ざん部分中に,薬剤処方の記載があるにもかかわらず,レセプト作成担当職員が押捺すべき「薬剤情報提供料」のスタンプや担当職員の個人印が押捺されていないことについても,被告は,合理的な説明を尽くしているとは認められない。

二審判決:「スタンプ印がないことが問題とされていたのであるから,上記のような陳述書は原審で提出されていてしかるべきであるのに,それが提出されなかったことには疑問を抱かざるを得ないし,押し忘れるということ自体ずさんであるといわざるを得ない。」

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 ※優華のカルテ 9月29日~11月6日はこちら

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はじめに ~このブログへの想い~

はじめに 

①このブログを実名で書き記した意味

 私達は、どうしても、提訴せずにはいられなかった理由があります。

 清水産婦人科クリニックには、優華の命が失われた原因の全てを真摯に受け止め、もう二度と、このようなあってはならない医療事故は起こさない、これから生まれてくる赤ちゃんの命を救うと、改善を誓って頂きたかったからです。

(  提訴前にもやりとりはありました。
清水産婦人科クリニック側は、優華に症状もなく、相談もされていないと虚偽を述べ、当院に責任はないと突き放しました。

答弁書抜粋
「突然の急性左心不全を惹き起こすような

重症大動脈弁狭窄の場合、出生直後のチアノーゼ、哺乳障害、体重増加不良などの臨床症状を是することで、見逃されるはずがない。医師も看護師も、8~9時間の連続睡眠以外、母親から相談を受けたことはなく、最後まで症状も全くなかったので疑うことは不可能。当院に責任はない』と返事をされました。

※清水産婦人科側は、医療のプロであるはずですが、驚くべき事に、解剖の結果を否定して、ミルクで窒息死したなど、1審、2審と、死亡原因を何度も変遷しています。このことは、後に詳細を書きます。


 5年の年月を経て、1審、2審、裁判所に被告の虚偽や、詳細に認定した『事実上のカルテ改竄』を認めていただき、全面勝訴という判決を頂きました。

 しかし、清水産婦人科クリニック側は、飽くまで、改竄も否定して、自分に落ち度はないと言い続けています。
このような態度では、杜撰で程度の低い診療が放置され、同様の事件が繰り返されかねません。

 これでは、優華が命を懸けて教えてくれたことも、この苦しい裁判も意味がなくなってしまいます。

 2審の判決後に清水産婦人科クリニック側は記者会見を開き、

「まれな心疾患で産婦人科医が結果責任を負わされれば、新生児医療は崩壊する」とコメントを出しました。
 

私たちは、これを知り、大変、悲しく思います。
そして、「そうではない!」と、強く言いたいです。

なぜならば、清水産婦人科クリニックのように、小児科を標榜しているのに医師が赤ちゃんの診察をせず、カルテを改竄したり、法廷で偽証をしたりする医療機関は他にないと信じているからです。

清水産婦人科クリニックが、小児医療の立場を代表しているかのような態度やコメントを発していることは、他の産婦人科医の先生方に大変失礼だと思います。


 優華の心疾患は、「まれな心疾患=心臓病の存在を疑うことが非常に難しい」ではありません。
 

実際に、優華には、教科書通りの心疾患症状がどんどん出始めていき、医学の素人の私達も気付くレベルでした。

心疾患症状の全てを、Y医師と、X看護師に報告しましたが、それでも、気に留めることはなく、「大丈夫」と放置したのです。

 私達は、全国の産婦人科医の先生方が、毎日真摯に命に向き合い、寝食を忘れて必死になって小児医療に臨んでいることを知っています。

その先生方に、不可能な高度な診療を求めているのではありません。

他の先生方が日々行って下さっている当たり前の適切な診療を、 清水産婦人科クリニックでも行ってほしいと求めています。

 これからは、聴診や基本的な診察を怠ったりしないでほしい。間違った心疾患知識を、もう一度勉強してほしいのです。

このような診療では、自分で「痛い、苦しい」と症状を訴えられない赤ちゃんは、即、命を失う結果になることもあると分かって頂きたいのです。

 今の私達に出来る事はなにかと考えました。

清水院長がカルテ改竄の事実を認め、杜撰な診療を反省をして下されば、このような実名公表のブログを発表する必要はありません。
清水院長には猛省を求めると同時に、同様事故の再発を防ぐことに繋がると信じています。

 私たちは、このブログに、優華の生きた証と、医療裁判の記録の真実を、書き残していくことを決意致しました。


② 私達の想い


結婚3年目、待ちに待った待望の女の子が誕生しました。

親戚の中で1番目の孫でみんなで大喜び。
平凡だけど幸せな育児、幸せな笑顔が溢れている生活。


 しかし、生後38日目の朝、理由も分からず突然苦しがった優華。

    「どうしたの?どうしたの?」

 そして、目の前で優華の呼吸が、ゆっくり止まっていきました。
すぐに救急車で墨東病院に運ばれ、治療が始まります。

    「優華、お願い!早く、息をして!!!」

 私たちが、どんなに神様に願っても、優華はそのまま二度と目を覚ますことはありませんでした。

 優華は、清水産婦人科クリニックに何度も相談しても、何も問題ない、と言われていたのです。
 どうして突然亡くなったのか、清水良美院長に相談に行きました。

清水院長

「こちらでは何も異常が見当たらなかった。心臓病だったなら、体重が全く増えないから、わかるんだ。だからSIDS(乳幼児突然死症候群)です。
SIDSは6000人に1人、誰かがならなくてはいけない。
それがあなたたちでした。運が悪かったね。当院でSIDSは6人目である。
四十九日で気持ちを切り替えなさい!いつまでも泣いているんじゃないよ!すぐに子どもを作るためにも今日から母乳を止めます。
次の子が生まれたら、すっかり元気になる」旨回答されました。

 私達は、清水院長の態度に、とても傷付きました。

優華の代わりは、次の子にも、誰にも、決して出来ません。
あの可愛いしぐさも、顔も、声も、肌も、匂いも、優華だけのものです。

母親は、母乳を止める薬は飲みませんでした。
涙を流しながら母乳を搾乳して、優華の冷たくなった亡骸にガーゼで含ませ口に付けました。
「優華、おいしい?喉渇いたよね。」

優華がいなくなった後も、しばらくの間はお線香とともに母乳をお供えしました。

 私たちは、清水院長の発言と剖検結果との相違、不信感から、カルテを証拠保全するに至りました。

 そのカルテを見た瞬間に、すぐに、「おかしい!」と気づきます。
事実と違う事が、書いてあったからです。
そして決定的だったのは、母親以外、誰も知ることが出来ない、優華が亡くなる前日の体重数値が記載されていたのです。

「どうして、こんな記載が?まさか書き直された?でも、まさか、そこまで酷いことするはずがない。」

しかし、もっとよく読み込んでみると、確実に後から書いたという証拠が、いくつも生々しく残っていました。

  優華のカルテは、改ざんされていたのです。

安全を一番に考えて選んだ、清水産婦人科クリニックとの、医療裁判という、想像を絶する長く、苦しい闘い。
裁判の中で、次々に明かされる悲しい事実。

「カルテ改竄」
「法廷での虚偽」
「法廷で『こんな事例に巻き込まれて疲れる』と言う清水院長。」

 我が子を失った上に、裁判での苦しみ、必死に耐えて勝訴しても、それでも優華は帰ってきません。

どうしたら、優華に逢えるのでしょうか。どんな努力でもするので、優華に逢いたいです。
 優華に二度と逢えない悲しみは、この先も一生変わりません。

この私達よりも、一番、寂しくて悔しいのは、優華自身です。
もっともっと、生きていたかったと思います。

優華と私達の願いは同じです。
  『もう、他の誰にも、こんな悲しい思いをさせたくない』

愛する優華の命と、この判決が、未来ある赤ちゃんの命を救うことになりますように。
全ての赤ちゃんが、安心して当たり前の適切な診療を受けられますように。
私達は、心から願い続けています。

皆様からのコメントありがとうございます。非公開でもご意見、ご質問お待ちしています。



                     優華の父 母





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(2)杜撰な温度板 子どもは計測しない?

バイタルチェックというのは、人の生命にも関わる最も重要な情報です。

脈拍、呼吸、体温、血圧

清水産婦人科クリニックの温度板(※下記に貼ってあります)に、脈数、呼吸、体温の3本のグラフの欄が設けてあります。

 しかし、優華のグラフは、そのうちの1本のみ。

3つのうちどれを計測したのか?それは、、、、

   体温でした。。。

その体温ですら、1日1回のみ。

 新生児医療への情熱の無さを感じるのは、
母親と赤ちゃんの温度板の違いです。
母親のカルテには、血圧、脈拍、体温を1日2回測って記載があります。

温度板を見て、パッと目につくのは、空欄だらけということです。

「全身症状、心音、呼吸、チアノーゼ」など13項目ある、良か否か、+か-か、の欄に一つも○が入っていません。皆無です。

 退院前2日間は新生児の大事な指標である「哺乳力」、「尿や便の回数」「、ミルク、直接母乳」の記載もありません。 

 清水産婦人科クリニックでは、「異常がなければ、チェックしない」と言い続けています。しかし、チェックしなければ、
診察を行って異常がないのか、診察をまだ行っていないのか、その区別はどうやって分かるのでしょうか?

X看護師は、裁判長から
「ほかの病院でも、数値を測定したけれども書かなかったということはありますか?」聞かれ

「ほかの病院では、ありません」と証言しました。

 ほかの病院では、許されない杜撰な管理が、清水産婦人科クリニックでは、平然と見過ごされて、むしろ、それが当たり前になっていることが判明しました。

 私たちは、
同じ江戸川区、他の一般産婦人科診療所クリニックと
浦安市の一般産婦人科クリニックの赤ちゃんの温度板を見させて頂き、見比べてみました。
清水産婦人科クリニックとの違いに愕然としました。

 当然のように、チェックがすべてされ、グラフも3本あり、1日3回~2回プロットされています。
記載した医療従事者の方のサインが毎日ありました。
清水産婦人科クリニックでは、誰のサインもありません。これでは誰がチェックしたか、クリニック内でも管理出来ません。

判決: 本件医院の温度板については,心拍数や呼吸数の記載はなく,看護師による身体の診察所見の記載は日々のチェックリストの印も含め一切ない。

Yuukakeikahyou

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2013年4月28日 (日)

(3)「医師から医師への指導・指示」だというカルテ記載の不自然さ

 1階で、診察した副院長、
 2階で、カルテを記載した設定になっている清水良美院長

このカルテ(※実際の1ヶ月健診カルテ参照)に書かれている、「指導」とは?

 裁判官の質問
「『増加不良の為,母乳の補乳について指導』というのは,Y医師に指導しろという,そういう指示ということになるんでしょうか。」

 清水良美院長
「それで結構でございます」

 さらには
裁判官の質問
「一番下の『2-3週後,再検査を指示し』というのも,あなたが指示をしたという・ ・ ・。」


 清水良美院長は
「私がYドクターに指示をしております。」

とあたかも,
カルテ上で清水医師がY医師に指示を出しているかの証言をしています。

 ここで,カルテの記載の「指導」が,優華の母親に指導したという意味にとられると,さすがに実際に会話していない優華の母親の証言との矛盾を信じてもらえない。
そこで,苦し紛れに「Y医師への指導」だと証言したと容易に推測できます。

清水良美院長は,
「私じゃなくて看護師に送らせて,私は電話でY医師に・・・,電話だったと思いますけれども,指示をした覚えはございます。」

というのであれば,電話で済んだことであり,カルテに何度も何度も記載する必要はありません。

 この話について、裁判所もご理解下さいました。

判決文: 1か月健診時については,副院長が診察して体重増加不良の異常を認めたというのであるから,当然に副院長による何らかの記載があってしかるべきであり,上級医である清水院長の診察を仰いだことから,清水院長が副院長の診察時所見(母親から聴取した内容等も含む。)を口頭又は電話で聴取して併せて記載したというのは,当時の状況に照らし,不自然というほかなく
むしろ,仮に清水院長の診察を仰ぐことにしたのなら,自身が聴取した内容等をカルテに記載したうえで,カルテとともに,保護者である母親を付き添わせて優華を清水院長の下に送ることが自然といえる

〔なお,副院長の陳述 及び供述によれば,体重増加不良を認めたので優華を看護師に2階の病棟まで連れて行ってもらい清水院長にも診てもらった旨述べるが,そうであれば,なおさらカルテに自身の診察時所見を記載して,これを看護師に委ねるのが自然といえる。
この点につき,清水院長は,その陳述 
及び供述において,副院長からはチアノーゼなし,心雑音なしとの伝言もしくは報告を受けた旨述べるが,どのようにしてその報告を受けたかについては,何ら具体的にせず,
また,「この1か月健診時のカルテの記載をあなたはいつされましたか。」という原告ら代理人の質問に対して, 「ベビーを2階に連れてきてもらうときに,一度・・・。」と言いよどんだ上で,再度,「いつ記載しましたか。」と問われて,「ベビーを診察した後言しました。」と答える(清水院長の代表者尋問調書)など,
この間の経緯については一貫してあいまいな供述をしている。

そもそも,母親は,その陳述 
及び供述において,1か月健診時,自分と優華は離れていないし,看護師や副院長が優華を連れて行った事実はない旨述べており,優華を清水院長の下に連れて行った際に,母親にどのような説明をし,なぜ同原告を清水院長の診察の際に同席させなかったのかにつき,被告側は何ら合理的な説明をせず,清水院長及び副院長も何ら陳述又は供述をしていないことに照らせば,清水院長が優華を診察したこと自体,疑義があるといわざるを得ない

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2013年4月29日 (月)

(4)11月5日(亡くなる前日) 体重増加追記の改ざん

 11月5日欄は明らかに後からの挿入による追記(改ざん)であることが見て取れます。 

まず、記載の不自然さです。
他の頁では、清水良美院長の習慣で、1行目は空白の状態で2行目から記載が始まっています。

しかし、11月5日欄だけは、1行目に記載が書いてあります。
しかも、「一般状態は特に異常なしと思われる」との記載が、1行の罫線行間に、無理矢理、2行に渡って小さな字で書きこまれているのです。

 リアルタイム、空白の用紙に11月5日欄の記載が書くとしたら、院長の習慣で第一行を空けて、一行だけ書いていたはずです。
なぜ、1行の行間にわざわざ2行にわたって詰めて書いたのでしょうか?

 次に、決定的な事ですが、11月5日の優華の体重は、被告医院側にも誰にも伝えていない数値なのです。
母親が、ベビーマッサージ講習で、自分で優華を測定した体重を、持参したメモ帳に記載しました。

  一体、どこで、被告医院が、この数値を知り得たのか、考えてみました。11月5日に第三者が知ることは出来ません。ですから、11月6日の優華が亡くなった後は間違いありません。

被告医院が、11月5日の優華の体重を知り得たのは、証拠保全申立書送達時と考えられます。

 証拠保全申立書(裁判所から清水産婦人科クリニックへ事前に送達されます)には
「優華の体重は、3990gと、1ヶ月健診から7日間で305gも増え、それまでに比べ、体重の増え方が著しかった。看護師等にはその異常は指摘されなかった」との記載をしていました。

 
 清水院長は11月5日欄に記載の体重について、どこで知り得たか質問され

「廊下で(優華の母と)偶然会ったときに聴いたものであり、診察したわけではない」
との供述をしています。※この話も変遷があります。

 廊下で優華の母と偶然出会ったという事実自体が作り話です。

その真偽ではなく、記載自体の不自然さを以下に示します。

 多忙を極める産科診療所において、診察日でない日に、診察をしていない医師が、廊下ですれ違った際の会話の中に出てきた体重の数値を記憶しておき、その後にあえてカルテに書きこむというのは、それ自体非常に不自然。とりわけ、母親のカルテに表れているとおり、「ぐちゃぐちゃな」カルテ記載を常態としている清水良美院長において、です。

 13頁20行目にも
「11月5日体重305g↑↑の為、1-2週経過観察すると決定していると話す」との記載がある。
 この記載は、11月6日欄の記載と併せて読むことによって、第2回改竄における追加記事であると考えられます。

  改竄(2回目)以前の11月6日欄の記載は、
  「TEL カツシカケイサツよりTEL。赤ちゃん死亡とのこと。
   ケイサツへ話す。
   ①出生時 異常なし
   ②入院時 赤ちゃん 体重増加良好  特に目立った異常は認められず、  正常に退院している。

   ③1ヶ月健診 赤ちゃん 体重増加低い 他特に異常はありません。」
  までで、完結していたと思われる。
  11月6日時点では、清水医師は11月5日の優華の体重を知らない。したがって、①②③と、3期に分類した体重推移を中心とする症状を報告した旨、カルテに記載したものと考えられる。

  仮に、清水医師が11月6日当時、11月5日の優華の体重を知っていたとしたら、①②③に続けて「④1ヶ月健診後」、あるいは「④11月5日当時」とした記載がなされ、その中で「11月5日体重305g↑↑」が記載されていたと考えるのが自然な推論である。現実にはそうでなかったから、「④」の項目がなく警察への報告は終わった。そして、カルテの記載もここまでとなった。
  

判決文:11月5日の欄に「BW3990g (305↑↑)一般状態は特に異常なしと思われる」と優華の体重等について記載されている点については,当日,優華が本件医院の医師の診断を受けたことがないことは争いがなく,被告は,清水院長が廊下で母親に出会った際の会話を記載したものである旨主張する。しかしながら,診察時等であれば,当然,手元にカルテがあるから,その際に聴取した内容を適宜カルテに記載することが可能になるが,医師が廊下で立ち話をした際の会話を,その後,わざわざカルテを取り出させて記載するということは,通常,想定し難いというほかなく,しかも,その際に体重の数値を正確に記載することは,特異な記憶力がない限り困難というほかない。
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(5)入院中に記載されたカルテの不自然

年間約600組の母子=約1200人がそれぞれ数日間入院し,外来診察もあります。
これを,たった二人の常勤医師(清水良美院長、副院長)がこなしています。


 優華の入院中、新生児室はごった返していました。赤ちゃんのベッドをガチャガチャ動かさないと、辿り着かないほどです。
平均14.6人もの赤ちゃんがいたからです。
(2007年 9月29日12人,9月30日13人,10月1日14人,10月2日16人,10月3日15人,10月4日16人,10月5日16人)

 時間短縮のためには,母親のカルテ(改竄されていないと思われる)は「ドイツ語でぐちゃぐちゃ」の略語だけを書き殴っています。無駄なことを記載する時間がないからでしょう

 しかし、優華の入院中のカルテの記載内容は、そうではありません。

 「異常なし」ということをわざわざ、丁寧に毎日書いています(矛盾:清水院長、副院長、X看護師は、異常がなければカルテに記載しないと何度も法廷で証言しています)
そして、その異常ない判断の根拠は、全て看護師が記載する「温度板」に記載されている内容です。それの丸写しなのです。
医師が、診察したと分かるような新しい内容は、ありません。
カルテを改竄するにあたって、実在した温度板だけが頼りで、それ以外の内容は、その時の優華を診ていないので書けなかったと推測されます

 要は、15人分の赤ちゃんのカルテを、机にドサッと重ねて、漢字ドリルのように、「嘔吐」「尿」「便」「黄疸」「哺乳」「一般状態」「異常なし」「良好」を、毎日毎日書いていると言うのです。
 この事の不自然さは想像すれば分かると思います。

  (原告代理人)
    医師が診察したことは,記録するんですか。
  (X看護師)
    私たちは記録しません。
  (原告代理人)
    そうすると,診たか,診ていないかというのは,どういうふうに・・・。
  (X看護師)
    ごめんなさい。記録は最後に,もう退院の診察のときは,問題ないということで記録することはあります。
  (原告代理人)
    それは医師が,ということですか。
  (X看護師)
    医師が記録していると思います。

※優華のカルテはこちら

判決文:「なお,控訴人が提出する優華以外の新生児に関するカルテ(乙A21ないし26)を見ると,出生の日に新生児の聴診を行ったことがカルテに記載され,その後もかなりの頻度で心雑音のテェックをし,これをカルテに記載していることが認められる。しかし,優華の本件カルテ(乙A3)には出生時に心雑音についての記載はなく,出生後6日目の退院日である10月5日に初めて「心雑 異常なし」との記載がされているにすぎない(その後は1か月健診で心雑音(-)との記載がある。)。
これからすると,本件カルテについては前記のように問題があるものの,この本件カルテを前提にしても,優華については聴診をして心雑音の確認をしていないのではないかと推測される。」また,退院時や1か月健診時の心雑音なしとの記載については,前記判示のとおり,本件改ざん部分の記載は信用性の乏しいものであり,重きを置くことはできない(なお,1か月健診時の心雑音については,後述のとおり,生後24日目以降は,十分な心拍出量がなかった可能性もあり,真に聞こうとしたが,聞こえなかったことも考えられる。)。さらに,本件医院の温度板については,心拍数や呼吸数の記載はなく,看護師による身体の診察所見の記載は日々のチェックリストの○印も含め一切ない。他方,原告らは,本件医院の医師は出生直後から退院直前まで優華の聴診を行うことはなく,退院時にもかたちの上で聴診をしただけである旨主張し,原告母は,清水院長や副院長が優華の聴診をしている姿を見たことは一度もない旨,陳述 ,供述している。

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ASDをチアノーゼ疾患という医学知識の無さ

 優華が亡くなった後、清水良美院長は、「入院中に体重が少しでも増えているから、心臓病ではない。」と断言しました。
 このような、間違った知識で、入院中にまともな診察も聴診も怠るならば、いつまた同じ事故が起きてもおかしくありません。

 清水良美院長、副院長には、たとえ、尋問対策だったとしても、新生児の心臓について、真剣に勉強して欲しいと思いました。
そうすれば、心疾患見落としはなくなる、この苦しい裁判の意味があると思ったからです。

 しかし、それはまたもや、、、、、裏切られる結果となりました。
清水良美院長は、被告という立場になって3年経っても、心疾患について勉強せずに、法廷で堂々と間違った知識を披露したのです。

 大学病院ほどの、「最高レベルの産婦人科病院」と宣伝する医師ここまで低いレベル、ここまで心疾患を勉強する努力をしない熱意のなさとは、誰が思うでしょうか
 裁判で明らかになった、清水院長の、恐ろしくなるほどの、医学知識の間違いを、医師意見書に沿って、書き記していきます。


清水良美院長 証言「心房中隔欠損症(ASD)はチアノーゼ疾患」

2011年12月15日,清水良美院長は法廷で
「心房中隔欠損症(ASD)はチアノーゼ疾患」と言いました。

 基本的かつ重大な誤りです。ASDはチアノーゼのない疾患の代表です。
医師ならば当然知っていなければなりません。
 医療関係者の方や、コメディカルの方、患者さんのご家族など、少しばかり勉強した非医療者の方でも、
すぐに「ASDはチアノーゼ疾患ではない!!清水良美医師の証言は間違っている!」と分かりました。
 それを、清水良美院長は主尋問(自分の弁護士から「ASDを説明して下さい」といわれた尋問)で、間違った説明を堂々としたのです。
 
 
 

※ASDとは心房中隔欠損症の略称で,チアノーゼとは,学術的には「毛細血管の還元型ヘモグロビンが5g/dL以上となり,皮膚が紫藍調を呈したものをいう(還元型ヘモグロビンとは酸素を放出した状態のヘモグロビンのこと)」とされています。簡単にいえば,「皮膚の色が青黒く見えること」です。
 チアノーゼは,a.中心性チアノーゼと,b.末梢性チアノーゼの二つに分類されます。a.中枢性チアノーゼの原因には,①肺の異常(呼吸器疾患)②心臓の異常(心疾患)等があり,b.末梢性チアノーゼの原因には,①心臓の異常(心疾患)や②温度変化による血管変化等があります。(ここで大切なのは,心臓の異常がa.中心性チアノーゼとb.末梢性チアノーゼの両方の原因になることです。
 a.中心性チアノーゼの原因になる心疾患は,右左短絡(右→左シャント:右心系の静脈血が肺を通らずに左心系の動脈血に短絡すること)のある先天性心疾患です。b.末梢性チアノーゼの原因になる心臓の異常は,心不全による心拍出量の低下です(文献15頁 チアノーゼの分類)。


 清水良美医師調書の内容は,以上のチアノーゼについての基本の理解がない上,ASDのチアノーゼに関する知識が完全に誤っています。

清水良美医師証言 (※ここには医学的にいくつもの誤りがあります)
「新生児の場合,動静脈,①きれいな血液と汚い血液がまざる場合をチアノーゼ紫色になるということでございます
新生児の場合,一番代表的な疾患は,心臓の上と下に4つ箱がありますけれども,
右心房と左心房の間に穴が開いてる場合,これは心房中隔欠損といいます
これは,収縮期の駆出性雑音で診断はできますけれども,
その場合は,②きれいな血液の中に汚い血液が混ざりますから紫色になるし,
小さい穴であれば負荷をかけたとき,
ミルクを飲ませたときに唇が紫になる,
もしくは,大きい穴であれば通常でも紫になる

そういうときには④酸素飽和度というのをつけまして,飽和度が,酸素が,どのぐらいきれいな血液が流れてるかというのを機械で測定することは可能で,
診断は十分可能でございます。」


 ここには医学的にいくつもの誤りがあります。以下,分説します。
①.「新生児の場合,動静脈,きれいな血液と汚い血液がまざる場合がチアノーゼ,紫色になる」
 これはチアノーゼ一般の説明ではなく,「右左短絡のある先天性心疾患における中心性チアノーゼ」に限定した説明です。
 清水良美医師は末梢性チアノーゼの発症機序が分かっていません。
そう判断するのは

 清水良美院長証言
新生児は,四肢は,末梢血管が細いためにほとんど冷たいのが常態,普通の状態でございます。明らかなチアノーゼ,医者が診てチアノーゼ,病的なチアノーゼというのは,外見的に見る限り,それが出るようであれば,もうそれは,何かしら重篤な疾患があるということは明らかに診断できると思います。」

と誤ったことを述べているからです。

 動物の血管は血管径の絶対値が細いからといって末梢が冷たいといった単純なものではありません。
自律神経系の反応によって体の大きさに見合った血管の拡張と収縮により末梢の温度が変化するのです。
 適切な温度と湿度下の新生児は,自律神経の応答により,末梢血管の拡張(放熱)による末梢体温上昇と末梢血管の収縮(放熱の中止)による末梢体温低下を繰り返しながら体温を調節します。
 清水良美医師は,
末梢性チアノーゼが四肢の温度の寒冷による末梢血管収縮によって起こることを知らないからこのような証言をしたものと推測されます。


 仮に,清水良美医師が本当に新生児を診察して,
四肢が冷たいのが常態,普通の状態」であると認識しているなら、
清水産婦人科クリニックの施設新生児室の温度管理,湿度管理に問題があることになります。


②.これ(心房中隔欠損症)は,収縮期の駆出性雑音で診断はできますけれども,その場合は,きれいな血液の中に汚い血液が混ざりますから紫色になる
 これは全く逆です。
「汚い血液にきれいな血液が混ざる」からASDでは収縮期駆出性雑音が聞こえるのです
(文献・144頁・ASDの血行動態 病態生理 図 血行動態 ①左→右シャント)。
ASDは確かに収縮期の駆出性雑音で診断されます。
しかし,収縮期駆出性雑音が聞こえる機序は,左→右シャントによるものです。
左心系(左心房)の動脈血が右心系(右心房)の静脈血に混ざり,
右心系の血流量(肺血流量)が増加することによって,
相対的肺動脈狭窄音が生じます。
もともとの肺動脈弁の弁輪径を通過する右心系の血流量が左右短絡で増加するために雑音が生じるのです。

 この清水良美医師証言は,
同医師が心雑音が聴取される理由を病理学的機序に基づいて理解せずに,
「心房中隔欠損症=収縮期駆出性雑音」というように一対一対応の棒暗記
をしていただけ,ということを示しています。

③.「小さい穴であれば負荷をかけたとき,ミルクを飲ませたときに唇が紫になる,もしくは,大きい穴であれば通常でも紫になる」

 この証言もなんとなくイメージを述べただけで,医学的に誤りです。
 心房中隔欠損症のカテゴリーには,4つの分類がありますが,
通常単に「心房中隔欠損症(ASD)」と言えば「二次口欠損型」を指し,この型が最も一般的です。
「二次口欠損型」の孔の大きさは発生機序から大差ありません(文献・497頁 図8-26 心房中隔の形成過程)。
「乳児期早期の例,短絡量の少ない例,欠損孔の例(6mm以下)」(文献・498頁 右c)自然閉鎖)等の小さい孔は自然閉鎖することすらあるので,負荷をかけたり,ミルクを飲ませてもチアノーゼにはなりません。
単純に孔が小さいとか大きいとかいう以前に,右→左短絡にならないのは,コンプライアンス(伸展性)の左右差によるものです。
詳細に説明すれば,「欠損口を通しての短絡量および短絡方向は欠損口面積,左右心房間圧差および右室―左室コンプライアンスの差によって決定され」
その結果「右室壁が左室壁よりも薄くなると,右室の血流充満抵抗が左室よりも低くなり,左→右短絡が生じてくる」のです(文献・498頁 左3)血行動態)。
このような機序で,ASDは,左右短絡の非チアノーゼ疾患になります。
 確かに,「新生児や乳幼児早期は,右室壁が厚いので,右室コンプライアンスが低く,心房位での左―右短絡が出にくい.
逆に,啼泣時は,右室圧が上昇し,右―左短絡を生じチアノーゼを認めることもある.」のですが,
これは特殊な場合の一時的なことであり,
清水良美医師のいうように「大きい穴であれば通常でも紫になる」ことはありません。

 従って,
④「酸素飽和度というのをつけまして,飽和度が,酸素が,どのぐらいきれいな血液が流れてるかというのを機械で測定すること」によって心房中隔欠損症を診断することはできません。


(3)心房中隔欠損症と医療者
 文献「病気がみえる vol.2 循環器疾患」の監修者は
中澤誠先生 東京女子医科大学付属日本心臓血圧研究所 循環器小児外科教授(当時)をはじめとした日本の循環器学の中枢を担う権威で,内容は確かなものです。
しかし,このベストセラー書籍の対象は,
あくまで医学生や看護,薬学,救急救命,リハビリ,栄養にかかわるコメディカルであり,
初学者の教科書です。

 その初歩的教科書の
先天性心疾患総論」(140頁)の次には
小児のチアノーゼ」(141頁)が記載され
次頁が「心房中隔欠損症(ASD)143頁)です。

先天性心疾患の最初の3頁,
イロハにあたる「チアノーゼ」「心房中隔欠損症」は
医療に従事するものにとって基本中の基本です。


清水良美院長の医学知識を「これが産婦人科医の水準」と言うのは、
真剣に診療していらっしゃる医師に失礼です。


 

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出生時聴診。本件児についても、「やっております。」 ?

 清水良美医師陳述書には

「当クリニックでは、出生時に立ち会った医師、助産婦および看護師がまず全ての新生児に対して診察・観察をおこない、聴診器も当て、異常の有無の確認を行っております。本件児に対しても、出生直後看護師が聴診を行いましたが心雑音は聴取されませんでした」

と記載されています。

 しかし、清水良美医師は分娩後に聴診をしているのは嘘です。

優華の父親は優華の出産に立ち会いました。

 出生後、父親はひと時も目をはなさず、優華を見ていました。清水良美医師も、看護師二人も、誰も聴診していないと断言出来ます。
撮影しているビデオも証拠としてあります。

実際の清水良美医師は、優華の聴診や診察をしないというだけでなく、
一瞬たりとも優華を見ようともせずに立ち去りました。



 清水良美医師は、陳述書に嘘を書いただけでなく、法廷でも再び嘘の証言をしました。

法廷では証人尋問前に「宣誓、良心に従って真実を述べ、何事も隠さず、偽りを述べないことを誓います」と署名、捺印をします。

そして、証言前にもう一度、今の言葉を声に出して誓います。

 被告側弁護士
「乙A17号証(陳述書)を示す 5ページ2行目の分娩に関することなんですけれども、『本件児に対しても、出生直後看護師が聴診を行いましたが心雑音は聴取されませんでした』と先生は聴診は行ってるということでよろしいですか。」

  清水良美医師
「やります 本件児についてもやっております。」


 清水良美院長は宣誓を行った上での大嘘です。本当に驚きました。


 清水良美院長とX看護師は、聴診したと嘘を突き続けるので、裁判所へ、父親撮影の出産時のビデオを出すことになりました。

 ビデオの中で、清水良美院長も看護師も出産直後に聴診を行った事実はない、ことが分かります。

このビデオで、清水良美院長が認めて下さればまだ良かったのですが、、、

次々と清水良美院長の主張が変遷していきます。

本当に聴診や診察を行っていれば、私たちの主張によって変遷することはありません。

 この清水良美院長の証言の矛盾は、今後、このブログで詳細に書き記していきます。

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出生当日の聴診も行われていません。(清水院長の証言変遷)

 清水良美院長の陳述書には、
優華出生当日の聴診について、看護師が行ったという記載があるだけで、医師の聴診についての記載はありません。

 ところが、証人尋問になると、看護師のみならず(※看護師も聴診していないのは、証拠ビデオ提出済み)
清水良美院長自身も聴診したと、あらたに主張しました。

 
 出生前後、父親によってビデオ撮影がされているのを知っている清水良美院長は、さすがに出生直後に聴診したとはいえず,かわりに以下次々と時間を変える主張が飛び出しています。

<清水良美院長 証人尋問>

 ①「生まれたときに正常であるという場合は,立ち会いの場合は,2時間後に母体が帰室しますので,それ以後にやります。

 ②「この場合、例えば、出産した時間が夜遅くて、もう明け方近くだった時間帯でございましたので、朝の7時半に私は回診しますので、異常がなければ、そのときで私は十分だと思いました。

 ③
「私は,生まれて,母体が帰室して,出生2時間後に聴診はしました」

 

 ④「生まれて,立ち会い分娩じゃない場合は,生まれて母体の処置が終わって,すぐやります。」

 

 ⑤「この方の場合は,母体帰室は2時間後ですから,出生後2時間後に聴診しております。」

 ⑥「そうすると,何時にあなたは聴診をしたという御記憶ですか。」生まれて2時間後だと思います。」

 ⑦「2時間後に診るつもりでございましたので,特に一般状態がよろしければ,私は2時間後で十分だと,その当時は思いました。」

 
 ⑧「最長で出生後2時間以内であればいい,と私は思っておりました。」
 


と、尋問中に出生後のたった一回の聴診時間を、何度も変遷しています。

 

実際に清水院長が訪れた時間は2回ですので、看護記録にはその通り、
050 院長来棟」
200 清水Dr 来棟」  と書かれています。

清水院長来が言う、虚偽の時間
413」(生後二時間後)
「7:30」にも、他の時間にも看護記録に一切記載がありません。

  そもそも,清水院長は出生時に診察や聴診を行うに当たり,家族が立ち合いをされる分娩のときは,母親が帰室する2時間後に聴診すると繰り返し陳述していますが,何ら合理的な理由ではありません。
 母親や家族が同室していると新生児を診察できない理由は何もないからです。
 現に,1カ月検診においてY副院長は、母親の目の前で優華を診察しています。


判決文:優華の入院中に,清水院長や山下副院長が聴診を行っていたことについては,退院時の記載を除けば,カルテ上の記載は何ら存在せず,これを裏付ける客観的な証拠はない(出産時の聴診については,そもそも誰がどの時点で行ったかについて,清水院長自身の供述でも変遷があり,必ずしも明らかとはいえず,原告母は,清水院長が出産後翌朝までの間に優華の様子を診た事実を否定している。)。

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(5)アプガースコアは9点も10点も信用できません。

 優華のカルテには、

 優華の出生直後 『アプガースコア9(点)→10(点)』と
清水良美医師の記載があります。
父親は出産に立ち会っており、この点数より断言できる事があります。
 

間違いなく改竄された時に作り上げられました

 X看護師の証言では、(清水産婦人科クリニックでは)
「1回目のアプガースコアの採点は、生まれた直後、泣くか泣かないかというところで採点。処置室のベッドに移動してから。羊水を吸引する前に、呼吸・心拍・皮膚色・緊張・底弓を診ます。心拍数は1分間100いくかどうか。呼吸数は1分。2回目のアプガースコアは出生5分後に15秒ずつ測定する。」と述べています。

 父親は、清水院長、A看護師、H看護師の誰も、心拍数も呼吸数も、計測していないことを見ていましたが、あらためて裁判に提出した、撮影ビデオを確認しました。
やはり、X看護師の証言とは、異なります。

父親の記憶の通り、全体を通して聴診どころかアプガースコアの採点として、
呼吸数、心拍数を測定していません。

 出生1分後も、5分後も計測をした映像がありません。

・1分後は、看護記録の方には9点の記載があります。呼吸数と心拍数を省略して採点したものと考えられます。
・5分後については、看護記録にも記載がありません。空白です。


 優華を一切診ることをしなかった清水良美医師は、ビデオにも一切映っておりません。

ところが、清水院長記載のカルテには、
9月29日にアプガースコア9点から10点になったという
記載
されています。

 清水良美医師は、
重要なアプガースコアを被告施設で実行させていない上、
自らもスコア化していない点数をカルテに記載したのです


 また、裁判の途中になってから提出された、「清水産婦人科クリニックの看護手順、(※看護手順マニュアルは、優華の生まれる直前に作成され何度も変更されています)」の
ベビー受け(出生後の赤ちゃんの処置方法。例えば、タオルで羊水、血液を軽くとるなど)の頁には、
聴診器にて、心拍数、心雑音等、呼吸数、呼吸状態、全身症状の観察」を行う事になっています。
このような看護体制は全症例に行っていると主張していました。

しかし、実際の映像でも明らかな通り、全く行っていません。


看護手順に書いてあっても実際は実行されていないので、看護手順の信用性はありません。

 優華の体重や身長、頭位、胸囲の測定値については、母親のカルテの方に記載されています。
おかしなことに、異常がない指5本を4回も書いて強調しています。

 このことから、検査していないことや実行していないことについてはカルテに記載をせず、実行したことについてだけを記載しているはずです。

少し考えれば、このことは医療に関わらず、社会組織の中では当たり前のことです。

被告が主張する、
「異常がないからカルテに書かない」のではなく、
「やっていない事は、書いていない」のです。

以上の事は、父親は目の前で見ていました。
提出したビデオの記録にもある通り、父親が述べたことは誤りのない真実です。

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X看護師は、被告医院勤務6年以上心雑音で異常を聴取していない

X看護師の尋問では、最後に裁判長から質問されました。
以下、 裁判長とX看護師とのやりとりを書き記します。

裁判長
「この病院で,本件で問題になっているころのことを聞くんですけれども,看護師が,新生児の心雑音を聴診するという機会,それはどういう機会にやることになりますか。」

X看護師
   「機会ですか
。」

「機会というのは,どういうチャンス,要するに,先ほどは出生直後のことをお聞きしましたけれども,その後,継続して入院している間,聴診器を当てて聴診をするのはどういうときにやるんですか,という質問です。」


   「検温のときです。」

「それは毎日ですか。」

   「はい。」

「そこで心雑音を聴取したとすると,その後,看護師はどういう措置を取るんですか。」

 「記録をして医師に報告をします。」

「あなたの当時の御軽験を聞きたいんだけれども,実際に心雑音が聴取できて医師に報告するというようなことというのは,どのくらいの頻度であるんですか。」

   「そんなに頻度はないと思いますけど。」

「例えば,週に何回とか,月に何回とか,そういうような大ざっぱな数値を言えますか。」

  「大ざっぱな数宇は,分かりません。」

「あなたは,心雑音を聞いて,どういう異常があるかというところまでの判断はできないですか。」

  「病名までは分かりません。」

医師に心雑音があるということを告げて,その後,医師の診察の結果,何か重い病気が分かって,別の楷置を取ったというような経験もありますか。

  「そうですね。何か異常があるということで医師に伝えて,そこから搬送したというケースもあります。」

あなたの御経験でもありますか。

  「はい。」

それは,あなたが心雑音を聞き取って,医師に伝えたというケースですか。

  「赤ちゃんの様子がおかしくて」

それは,聴診ではなくて様子の話ですか。


  「はい」

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2013年5月 5日 (日)

14時の検温についてX看護師証言には矛盾が

 14時の検温についてX看護師証言には矛盾があります。

本当に日々ルーチンとして行っていれば間違えるはずはない事を、証人尋問で間違えてしまったのです。


X看護師陳述書
「新生児に関して当クリニックは母子同室の看護体制としております。
私は他の看護師・助産師と分担して
午前中に新生児のケアを行い、
午後には新生児の検温体温測定、体重測定、聴診、ビリルビン測定、児の体表観察、排便・排尿回数および嘔吐の有無の確認)を行います。」
と主張されていました。

その後、証人尋問で、14時の検温で行う内容について質問をされると、
陳述書に書かれていたことを訂正されました。

 長いので証言をまとめますと、
14時の検温で行う内容について、
「体重測定はしてません。ビリルビン測定も行っていません。」
そして
「心拍数を1分、呼吸数を1分測定をしている。」と言うのです。

 しかし、陳述書の文面を見ると「私は」とX看護師自らの業務手順と述べており、午前中は新生児のケアを行っているので、
検温は午後の14時のみ担当しているのです。

 この内容の通り検温を行っていたとは、到底考えられません。

午前と午後が混乱していたという言い訳も出来ません。
この訂正をしたことは、誰しも疑問を持つと思います。

 
出生直後聴診と同じように、温度板にもその記録はどこにもありません。

全員の赤ちゃんに検温が行われていれば、
14時から、赤ちゃんを連れ出せるので、相当の時間待つことになります。
気がつかない訳がありません。

温度板についての詳細はこちら→ (2)杜撰な温度板

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2013年5月 6日 (月)

(6)副院長、1ヶ月検診カルテに記載している証言

 優華のカルテに副院長の記載はまったくなく、すべての記載が清水良美院長、1人によるものです。

1ヶ月健診の診察についての副院長の証言は以下のとおりです。

  被告代理人
      「優華のカルテ10ページを示します。ここに、10月5日、退院診察時の記載があるんですけれども、下から6行目ですね。体重3340g、これを先生が御覧になって、「退院時,3340g」と11ページのほうに記載されたということでよろしいでしょうか。」

副院長
     「そうですね

  以上は、反対尋問ではなく、主尋問とその回答です。
被告代理人も副院長も、1ヶ月健診時の診察は、副院長が診察をして、
副院長自身がカルテを記載したことを当然の前提として質問をし、証言をしています。

 尚、訴訟の経過としても、「1ヶ月健診の担当は、副院長1人が担当だった」前提で進められており、2年4ヶ月以上争いはありませんでした。

判決 : 本件カルテに副院長による記載が一切ないことについては,それ自体,不可解といわざるを得ない

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(7)優華カルテの年月日印字スタンプ 他の赤ちゃんと違う(画像)

 私たちが、カルテ改竄の箇所を明確に記した書面を提出した後に、
清水産婦人科クリニック側は、同時期に生まれた赤ちゃんのカルテ(6人分)を、提出してきました。

 優華のカルテに押捺されている日付スタンプは全て同一です。これを印字器(A)とします。

 その6人分のカルテに押捺された35個の日付(19.8.6~20.8.9)を印字するスタンプは、違う機種で全て同一です。これを印字器(B)とします。

 一年余にわたる6人分カルテ日付の印字が全て同一の印字器(B)によって押捺されたもので、その一年余の期間内の1か月余の期間に作成された優華のカルテだけが、別の印字器(A)によって日付が作成されています。
 同一の日(19年9月29日)に作成されたカルテの印字が、一方は印字器(A)によって、他方は印字器(B)によって押捺されているのです。

つまり、入院中、同じ日付に記載された赤ちゃんのカルテの印字器が、優華だけ異なっているのは、不自然
です。

優華の印字(印字器A)
Yuukainji

同時期赤ちゃんの印字(印字器B)
25inji

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2013年5月 8日 (水)

清水良美医師は小児科の経験があるので見逃すことはないと主張。

清水良美院長は、

1審で「早期小児科に習熟しているので、心疾患を見逃すはずはない」と主張していました。


しかし、

2審になると、「産婦人科医には診断困難」と変更してきました。

 正反対の主張に、驚きました。

①清水良美医師陳述書(1審)

『経歴書を見ても明らかなとおり,私も副院長も産婦人科勤務経験が長く,取扱い分娩数も豊富ですから,聴診可能な心雑音があれば必ず聴診にてキャッチできますし,全身状態の観察により異常を見逃すことは考えられません。加えて私は小児科勤務との兼務経験もあり,早期小児科の診察にも習熟しております。』


②清水産婦人科クリニック ホームページ抜粋

『NICU(新生児集中治療室)があれば、そこは、大学病院も赤ちゃんを送ってくるかもしれないほどの「最高レベルの産婦人科病院」と考えてよいでしょう。
清水産婦人科クリニックには、NICUを2床備えておりますので未熟児も安心して管理することが出来ます。 』

③清水産婦人科クリニックは小児科標榜している。



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2013年5月 9日 (木)

清水良美医師の心雑音知識

清水良美医師証言の誤り

心疾患につきましては,やはり雑音,心雑音が聞こえるか,有無によってはっきり分かります。体重が増加,異常なほど増加しない場合には,1年生,2年生のドクターでも分かる心雑音は必ず聞こえます。それが,この優華さんの場合には聞こえませんでしたので,まず心疾患は除きました。

原告協力医師意見を基に、清水良美医師の誤りを指摘しました。

 『体重増加不良と心雑音,心疾患の重症度と心雑音の関係が全く分かっていません。心疾患患者を扱ったことのない者の直観的な発言と思われます。
そもそも,本件で問題となっている乳児期早期に死亡する大動脈弁狭窄症からして,聴診音の強弱と疾患の重症度の相関関係は全く逆です。
「原告協力医意見書」に記載がある通り,心拍出量が低下しきった末期的大動脈弁狭窄症では,心雑音が聞こえにくくなります。
 また,先天性心疾患のうち発生頻度が一番多い心室中隔欠損症(VSD)では,孔が小さく成人しても手術適応のないRoger型は収縮期雑音が大きく聴取されます。VSDでも右心室圧が左心室圧と等圧あるいは凌駕するEisenmenger症候群となると手術をしても命が助からなくなりますが,この場合は収縮期雑音を聴取しないか,減弱します。』

逆のことを証言した清水良美医師の心疾患の聴診知識は,「1年生,2年生のドクターの水準」以下と指摘せざるを得ません。

なお、この点について、清水良美医師は反論していません。

後日、大動脈弁狭窄の雑音についての証言、聴診においての着目点の証言を掲載いたします。

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2013年5月10日 (金)

清水良美医師:重症大動脈弁狭窄の心雑音についての証言(一審)

 清水良美医師が、『大動脈弁狭窄の拡張期心雑音』と言った事は、誤りです。
 私達もたくさんの教科書を見ましたが、大動脈弁狭窄の拡張期心雑音の記載はひとつも見当たりません。

<清水良美医師の尋問>
原告代理人
あなたの陳述書の5ページなんですが,ちょっと示すのはやめますが,
死期が迫った重症型大動脈弁狭窄症において出現する症状の主たるものとして,収縮期,拡張期心雑音という,こういう記載があります。これは御記憶ありますか。

清水良美医師
あると思います。

原告代理人
収縮期,拡張期心雑音というのは,どういうふうに聞こえるんでしょうか。

清水良美医師
大動脈弁狭窄症の場合は相当進まなければ音は聞こえませんが,状況が進みますと,簡単に言いますと,心臓の音は,「どっくん」といいます。その「ど」と,「くん」の間が収縮期,収縮期の雑音,心臓から血が出るときですね。その「どっくん」の間が収縮期でその間に変な音が聞こえるのが収縮期雑音といいます。その場合,「どっくん」の間から,「ど」から音がだんだんわあっと高くなって,「くん」に当たって小さくなるのを,これを収縮期の駆出性雑音。こういう場合は,心房中隔欠損もしくは重症の動脈弁狭窄症というのがございます。「どっくん」の間,ずっと続けて雑音があるのは,これは,心室中隔欠損がございます。そう把握して,私はそう習い,そういうことで今までも診断して,児はちゃんと診断をつけて,大きい病院に問題の児は送っております。

原告代理人
重症大動脈弁狭窄症において出現する主たる症状として拡張期心雑音という記載があるわけですけれども,これはどういうものですか。

清水良美医師
重症になりますと,拡張期にも心臓の血流の流れが出てきますので拡張期にも出ますけれども,それは相当重症じゃないと出ません。一般的には,収縮期の駆出性雑音で,大動脈弁狭窄症というのは診断がつきます。むしろ拡張期にそれが出るようであれば,その前に診断がついて大きい病院に搬送されてるような状態でございます。

と証言されました。


原告協力医師意見を基に、清水良美医師の誤りを指摘しました。

『ここでの,清水医師の説明では「重症ASになると拡張期に雑音が出てくる」ということですが,そのようなことはありません。一般に拡張期には左心房から僧帽弁を通った血流が左心室に流入しますが,ASが重症化しても雑音は生じません。通常の診療で日常的に心臓の聴診を行い,心雑音の発生機序から理論的に考えれば,このような間違えを証言するはずがありません。

おそらく,被告協力医K医師の「意見書」 「第3 大動脈弁狭窄症兼閉鎖不全症の一般的経過 1」にある「弁の逆流が多い場合は,出生直後より心不全(体重増加不良というよりは体重減少,頻呼吸,聞き逃されることのない収縮期+拡張期心雑音,異常発汗など)が存在します。」という記載からだと推測されます。』

この点も、清水良美院長は、反論していません。

なお、1審で重症大動脈弁狭窄の説明しているにも関わらず、2審になって、
清水良美医師は、「重症大動脈弁狭窄をはじめてしりました。聞いたこともない疾患でした。」旨述べ、主張を変遷しました。こちらはまた後ほど書きます。

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2013年5月11日 (土)

清水良美医師の聴診の着目点

先に、清水良美医師は、早期小児科に習熟し、心疾患については、雑音の有無ではっきりわかる事。また重症大動脈弁狭窄を収縮期,拡張期心雑音と述べたこと。を掲載致しました。

そして
正常な新生児に対して聴診をどう行っているかを聞いた質問です。

<清水良美医師の尋問>

原告側弁護士
あなたは、心音を聴診されるときには,まず何に着目をして聴診をされますか。

清水良美医師証言
    ベビーの場合は,まず,出る症状がチアノーゼでございますが,この場合は大動脈弁狭窄症,あと今言った,心臓の上に穴が開く・・・。

原告側弁護士
すいません,ちょっと・・・。

清水良美医師証言
分かりました。簡単に言います。私が聴診するに当たっては,まず胸骨がございます。胸骨の左側の第2肋間の,私から左,右側です。右側で,心房中隔欠損症もしくは大動脈弁狭窄症。あと,次に聴取する部位としましては,胸骨,真ん中の骨です,その左縁の下,第4肋間,ここで,これは怖い病気ですけども,心室中隔欠損,もしくは僧帽弁狭窄症,それを診ております。

と証言されました。

原告協力医師意見を基に、清水良美医師証言の不自然を指摘しました。

『清水良美医師の聴診の着目点は一番雑音聴取の頻度が高い動脈管開存症(PDA)を無視して,心室中隔欠損症(VSD), 心房中隔欠損症(ASD),さらに頻度が高い肺動脈弁狭窄症(PS)を無視して頻度は少ないが聴取が簡単な大動脈弁狭窄症(AS), 頻度も極めて少なければ聴診も困難な僧帽弁狭窄症(MS)となっていました。このことから,新生児の聴診を真面目にしていたという診療態度ではないことがわかります。

「なぜ,清水医師が『MSについて着目している』と証言したのか?」については,真面目に診断学を学んだ医師なら容易に推測できます。21世記にはほとんど発症がなくなったリウマチ熱を原因とするMSは,心臓の聴診技術が熟達されたGolden age of sthetoscope (聴診器黄金時代)の19世紀に多発していました。その時代の心臓病といえば,当時罹患数の多かった後天性弁膜症,特にMSを指したのです。その歴史もあり,現代までも内科診断学の成書の心音聴診や弁膜症の診断に関する記載は,MSが最初にかつ詳細に書かれているのです。清水医師の心疾患聴診知識は,成人の診断学の教科書の記載によるものです

なお、この点も、清水良美院長は、反論していません。

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2013年5月12日 (日)

優華に出ていた症状についての、裁判所の判断(1審判決文)

 判決文:原告は,優華には,10月5日の退院から同月29日の1か月健診までの間に,

①四肢の肌の網状チアノーゼ(末梢循環不全)及び四肢冷感,
②呼吸異常(陥没呼吸・多呼吸),
③傾眠傾向,
④哺乳不良,嘔吐
の各症状がみられるようになった旨主張するが,

 被告はこれを否定し,
清水院長,Y副院長及びX看護師も
原告ら主張のような心不全症状は存在しなかった旨陳述(乙A17ないし19)ないし供述する。

確かに,本件カルテにおいては,心不全症状の存在に関する記載は見当たらず,一般状況が良好であること,異常がないこと等について繰り返し記載がされているが,本件改ざん部分について信用性が乏しく,判断に際して重きを置くことができないことは既に判示したとおりである。
 

むしろ,優華の母がこれらの症状が存在したこと,X看護師やY副院長にこれらの症状について相談や報告をしたことについて,具体的に陳述(甲A22)ないし供述しており,これを裏付ける客観的証拠も存在すること
〔例えば,育児日誌の記録(甲A6) ,優華の傾眠傾向等に関するメール(甲A24の2),優華の10月13日及び同月24日の映像(甲A18) , 10月21日の写真(甲A5, 25),X看護師が,ブログで,10月28日付の優華の母による「自分の子供が血流が悪いことや,抱っこが足りないことなど・・・。このまま知らなかったら後悔していました。」との書込みに対し,「初めてマッサージに参加された時より,随分,赤ちゃんの血行が良くなっていましたね」と回答していること(甲A26,乙A7)等〕に照らせば,清水院長,Y副院長及びX看護師の供述等をそのまま措信することは相当でないというべきである。



 判決文に記載されているX看護師ブログは、1審判決前に閉鎖されていました。
 


高等裁判所は、この1審判決の他に、追加主張について判断を加えております。
この判断については、X看護師のブログ追加主張についての高裁判断をご覧下さい。

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2013年5月13日 (月)

X看護師のブログ追加主張についての高裁判断

優華に出ていた症状の裁判所判断(1審判決文)
の中に、書かれているX看護師ブログについて、清水産婦人科クリニックは、2審になって追加主張をされ、高裁では、以下に判断されました。


判決文:
「なお,清水産婦人科クリニックは,優華の母がX看護師のブログ(甲A26)に書き込みをした内容は,優華の母の誤解であったが,X看護師は,誤解であると指摘すると角が立つと思い,優華の母に合わせた上記コメントを返したにすぎないと主張し,これに沿うX看護師の陳述書(乙A36)を提出する。

しかし,優華の母が,優華の身体の状態を心配して,X看護師のブログ上に上記のような記載をしたことに対し,優華の母のコメントを否定するような返答をするのは角が立つと思い特にしなかったというのは,
医療に従事している看護師の言動としては想定し難いというべきである。

すなわち,X看護師は,陳述書(乙A36)において,優華の血流が悪かったと感じていたことはなく,優華の母がマッサージの手加減がわからず,優華の身体が温まらなかったが,徐々にこつをつかんできたようだったので,「初めてマッサージに参加された時より,随分,赤ちやんの血行が良くなってきましたね」と回答した旨の記載をしているが,
このX看護師の陳述書に記載のとおりの事実であったとすれば,そのとおりに回答した方が優華の母のためであったのであり,
上記のような回答をしても何ら優華の母のコメントを否定することにはならず,角が立つような回答でもないといわなければならない。

また,X看護師は,証人尋問において,
上記ブログについては記憶がないと供述するなど,
今回提出した上記陳述書の記載内容とも矛盾した供述をしている。
これらのことからすると,
清水産婦人科クリニックの上記主張やX看護師の陳述書を採用することはできない。」


判決文に記載されているX看護師ブログ(アンセリウム)は、1審判決前に閉鎖されていました。
また、後日X看護師の証言、2審の陳述書、X看護師ブログの詳細を掲載したいと思います。

2013年5月16日 (木)

清水産婦人科クリニックでの、SIDS(乳幼児突然死症候群)は1166人に1人

はじめにで書きましたように、清水良美医師は、
「SIDSは6000人に1人、誰かがならなくてはいけない。
それがあなたたちでした。運が悪かったね。当院でSIDSは6人目である。」
旨説明されました。

証人尋問で、原告側弁護士より清水院長に質問しました。


(原告側弁護士)
最後に,この病院で,SIDSで亡くなられた方は優華さんの例が6例目だ,というふうに御説明されましたね。
 

(清水良美医師証言)
はい


厚労省のHPでも、
日本でのSIDS(乳幼児突然死症候群)の発症頻度は
おおよそ、出生4000~6000人に1人と推定されています。

 清水良美医師の経歴を見ますと、
1994年に清水産婦人科クリニックを開業し、
2010年6月の14年間で7500例の分娩を行っているとなっています。
また2007年当時には、年間580~600の分娩数とされていたので、
優華の産まれた2007年9月頃では、
少なくとも6000人多くても7000人位の分娩数と思われます。

2007年9月~2010年5月の分娩数
 =(月50の分娩数 × 33ヶ月) = 1650人

2007年9月の分娩数 = 7500 - 1650 = 5850人 =少なくとも6000人



優華が産まれた2007年当時に、すでに
6例もSIDS(乳幼児突然死症候群)とされた赤ちゃんがいます。

6000~7000人(分娩数)÷6人(SIDSとされた赤ちゃん)=1000~1166人

清水産婦人科クリニックでは、1166人に1人がSIDSを発症している事になります。

また裁判の中で、清水産婦人科クリニックは、
心疾患を診断した例(3年間約1800人の出生で、5例=0.28%)を証拠として提出されました。

清水産婦人科クリニックにおける心疾患診断率などの詳細は、後日掲載いたします。

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2013年5月24日 (金)

「重症大動脈弁狭窄は聞いた事もない」という矛盾(清水良美医師の主張の変遷)

清水良美医師は、2審になり、次のような陳述書を提出されました。

『Critical AS (重症大動脈弁狭窄)に罹患していたと考えられることについては,
今回の控訴準備を進める中ではじめて知りました。
それまでは聞いたこともない疾患でした。

しかし、
1審の時点で、重症大動脈弁狭窄について、清水院長自ら、陳述、証言しているのです。

清水良美医師陳述書(1審)
『二尖大動脈弁狭窄による大動脈弁狭窄症の症状としては,一般的に陥没呼吸等の呼吸障害,心雑音の聴取,哺乳力低下による体重増加不良,チアノーゼとされています。

軽度の症例から重度の症例まで様々な症例があり,軽症の症例では生後すぐには症状が出ず,学童期になり初めて症状が出現することが多いとされております。

これに対して重度の症例は出生直後から症状が出て直ちに呼吸管理をおこない大学病院などへ転送しなければならない状態ですから,見逃すはずがありません。

これは多くの医学文献に記載されているところですし,またK先生の意見書にも触れられているところです。

大動脈弁狭窄症以外の先天性心疾患の新生児についても心雑音や哺乳力低下による体重増加不良の症状が見られることが多く,聴診や体重増加の確認は重要です。

通常,早急な治療開始が必要な先天性大動脈弁狭窄症で生まれた新生児には遅くとも入院中に心雑音が聴取されますし,
K先生の意見書(乙B第12号証)でも記載されているとおり,
出産直後から呼吸等の管理が必要で新生児集中治療室のある医療機関に直ちに転送する必要のある状態です。』

清水産婦人科クリニック協力医 J大学 K医師意見書(1審)には、
『新生児期から症状が存在する場合は,
我々がcritical aortic stenosis (重症大動脈弁狭窄)と呼称している
血液が流れる大動脈弁の直径が1ミリメートル程度のもので,
出生直後から非常に重症で人工呼吸器による管理を要するほどの重度の心不全症状を呈します。
そのため,1ヶ月健診を自宅からの通院で受診できたという時点で,
今回の事例とは全く異なる疾患群と理解していただいてよいかと考えます。』

また、重症大動脈弁狭窄の心雑音についての証言(一審) で掲載しましたとおり、
重症大動脈弁狭窄の心雑音について、清水良美院長は証言なさっています。

その上で、一審では、
優華は重症大動脈弁狭窄ではないと清水産婦人科クリニック側は主張しておりました。

二審になると、正反対の主張に変遷したことは驚きました。

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2013年6月20日 (木)

清水産婦人科クリニック1審主張、優華の死は「無症候性大動脈弁狭窄症の(心室細動による)突然死」

一審で清水産婦人科クリニックの主張、

優華の死因は「無症候性大動脈弁狭窄症の(心室細動による)突然死」
その根拠として、提出された二つの英語文献

しかし、これを訳してみると、清水産婦人科クリニックの主張を裏付けるものではありませんでした。
見当違いの文献です。
難しい英語文献で、煙に巻くような方法です。


一つ目の文献
『 「乳児期に全く無症状であった患児が急速に大動脈弁狭窄の進行した5例の報告があり,そのうち3例が2尖大動脈弁でした

出生時体重1.70~3.65kgの無症候性の新生児5例(男児3例、女児2例)があり、うち1例(患者1)は未熟児である。3例の患児(患者2・4・5)は初発症状として心雑音が診断された。患者1は最初は呼吸困難症候群・動脈管開存症を伴う未熟児として診断された。患者3は最初は大動脈縮窄症として診断された」』


しかし、この5症例は「無症候のため患児の死亡に至るまで診断不能の大動脈弁狭窄症」という症例報告ではない。

各患児について最初の診断事項が説明されており、「無症候性=診断困難」ではないことが明瞭である。ここでの無症候性の意味は、「直ちに医療介入を不可避とするほどの症状が発現していない」というものと理解するしかない。病的な症状がない、診断もできないというものではないのである。 
確かに、翻訳すれば「無症候性の新生児大動脈弁狭窄症」の症例報告ではある。しかし、あきらかに、「無症候性だから、診断困難」でもなければ、「無症候性だから、突然死に至った」というものでもない。ましてや全例、心室細動とは無縁である。注目すべきは、5症例全部が大動脈弁狭窄症と確定診断を受けていることであり、5症例のうち4症例は確定診断を経て治療を受け、結果の良好が確認されてもいる。

  1例だけ、表1の患者3が生後7か月に「突然死」している。しかし、この患者は二尖大動脈弁患者ではない。別の重症心疾患である大動脈縮窄(だいどうみゃくしゅくさくCoA;Coarctation of the aorta: CoA)に合併した大動脈弁狭窄症で、およそ範疇を異にする、と指摘せざるを得ない。生後7週目の圧較差測定で大動脈弁狭窄症と診断されているが、剖検はなく死亡原因は特定されていない。優華の症例と比較に適した症例ではない。

なおこの5症例は、1986年11月~1992年10月の期間における東テネシー州立大学(病院)でのものであるという。すべての患児が、遅くも生後1週間で、大動脈弁の圧較差の測定がなされている。ドブラー検査、あるいはカテーテル検査によって圧較差の測定が繰り返され、異常値に至るとバルーン形成術、あるいは大動脈弁切開などの外科手術が施行されている。

  優華より20年以前の患児に、これだけの心疾患に対する精査と診療が行われていることに注目せざるを得ない。この文献は、清水産婦人科クリニックの新生児医療の低水準を改めて思い起こさせる。



二つ目の文献

『 「突然死の2ヶ月乳児の二尖大動脈弁の症例報告」 

児は、「生後2週目に始まった多呼吸、成長遅延、母乳困難が臨床的に確認された。生後4週目の心臓超音波検査において、心房中隔欠損(ASD)、心室中隔欠損(VSD)、動脈管開存症(PDA)、大動脈縮窄症は認められなかった。ドップラーで測定した左心室一大動脈間の収縮期勾配は74mmHgであった、病歴から、臨床診断された二尖大動脈弁、犬動脈弁狭窄症による左心室流出障害、および憎帽弁閉鎖不全症が明らかになった」「予定されていた手術を行う前に、午前9時頃に母親がベッドの中で仰臥位で死亡している乳児を発見した」とされている。


  イスタンブールの病院の症例まで探せばそのような症例の報告も見つかるのかも知れない、と思い込んでしまいかねないが、ところがまったくそうではない。

当該症例について、「(組織学所見)肺には、肺胞中隔の肥厚と単核球の炎症性浸潤を特徴とする間質性炎症反応が見られた(図5)、肺胞内組織球、まれな巨細胞、肺胞上皮細胞があった。肺の病理学診断は間接性肺炎であった」との所見から、「本症例で、間質性肺炎があったことは主要な死因であると考えられる」と結論づけている。大動脈弁狭窄や心不全による死ではなく、死因は間質性肺炎とされている症例なのである。

  
  大動脈弁狭窄症でもあった患児の心臓の重量は「25g(この年齢群における予期される心臓の重量:22~23g)」とされ、優華の症例(心重量43g)とはその心肥大進行の程度が明らかに異なる。

  しかも、留意すべきは、この症例の患児も生前大動脈弁狭窄症の確定診断を受けており、圧較差も検査済みで予定されていた治療の直前に亡くなっている。間質性肺炎死さえなければ、診断と治療の機会が確実にあったのである。これも、外国(トルコ)の患児が、当該国の医療機関から、優華に比してはるかに手厚い世界標準の診療を受けていたことの報告例なのである。

2014年3月29日 (土)

『清水産婦人科クリニック』最高裁上告不受理決定

清水産婦人科クリニックは、東京高裁の判決を不服として、
最高裁へ上告受理の申立をされておりました。

当裁判所は、裁判官全員一致の意見で、次のとおり決定する。
主文
本件を上告審として受理しない。
申立費用は申立人の負担とする。

平成26年3月27日 最高裁判所第一小法廷

詳細は下記のブログに書かれております。
澤藤統一郎の憲法日記
http://article9.jp/wordpress/?p=2350

澤藤先生のお言葉に涙が止まりません。
落ち着きましたら、訴訟を全て振り返ります。

皆様本当にありがとうございました。

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2014年4月 1日 (火)

清水産婦人科クリニック 控訴審へ

平成24年10月25日に東京地裁民事30部で、1審判決が言い渡された。

原告側の全面勝訴。
1審では、平成20年12月に提訴から、3年11ヶ月の月日がかかった。
この間合計4回の口頭弁論期日と24回の弁論準備期日

記者会見を行い、テレビ報道、新聞報道がされ、少しでも多くの人に目に留めて貰う事ができた。

裁判官、弁護士の先生、協力いただいた医師には、心から感謝し、
ようやく優華に報告が出来た。

しかし、清水産婦人科クリニックは、判決文を裁判所へ取りに行ったのが、
10月30日(火)だというのです。

控訴期限は判決文を手元に届いてから2週間。
判決を真摯に受け止め、反省して欲しかったです。

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2014年4月 3日 (木)

『清水産婦人科クリニック』乳児死亡で賠償命令確定 心疾患見落とし

乳児死亡で賠償命令確定 心疾患見落とし 共同通信社 2014年3月31日(月)配信

生後1カ月余りの女児が死亡したのは医師が先天性の心疾患を見落としたためだとして、栃木県の両親が清水産婦人科クリニック(東京都江戸川区)の運営法人に5880万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(山浦善樹(やまうら・よしき)裁判長)は28日までに、法人側の上告を受理しない決定をした。

全額の支払いを命じた一、二審判決が確定した。27日付。

 一、二審判決によると、女児は2007年、大動脈弁狭窄(きょうさく)症で死亡した。

 一審東京地裁は「経験が浅い医師でも実際に聴診し、真剣に心雑音を聞こうとすれば異常を聴取できるはずで、手術で完治も可能だ」として病院側が適切な診断を怠ったと認定し、二審東京高裁も支持した。

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2014年8月13日 (水)

【1審報道】『清水産婦人科クリニック』 0歳児診察で心疾患見落とし認め、賠償命令 東京地裁 (FNN)

「0歳児診察で心疾患見落とし認め、約6,000万円賠償命令 東京地裁

「生後1カ月の赤ちゃんがずさんな診察で死亡したなどとして、両親が病院に損害賠償を求めていた裁判で、東京地方裁判所は病院に対して、およそ6,000万円の支払いを命じた。

この裁判は、2007年に死亡した生後1カ月の赤ちゃんをめぐって、東京・江戸川区の「清水産婦人科クリニック」が適切な診察を行わず、心疾患を見落としたうえ、カルテを改ざんしたなどとして、両親が病院を相手におよそ6,000万円の損害賠償を求めていたもの。

25日の判決で、東京地裁は「カルテの記載は不自然な点が多く、極めて信用性に乏しい」と、カルテの改ざんを認めたうえで、「医師は適切な診断を怠り、専門病院での疾患の治療の機会を逸しさせた」などとして、請求を全面的に認め、病院に対しておよそ6,000万円の支払いを命じた。」

(FNNフジニュースネットワーク 10/25 22:11)

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2014年8月29日 (金)

【1審報道】『清水産婦人科クリニック』医療過誤:0歳児死亡で賠償請求全額認める 東京地裁 (毎日新聞)

医療過誤:0歳児死亡で賠償請求全額認める 東京地裁

「長女が生後1カ月余りで死亡したのは産科診療所の診療に誤りがあったためとして、両親が診療所を経営する医療法人社団に計5880万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は25日、両親の請求を全て認める判決を出した。菅野(かんの)雅之裁判長は「適切な時期の診断と治療で救命する可能性があった。請求額は社会通念上、妥当だ」と指摘した。

 判決によると、母親(36)は07年9月、東京都江戸川区の「清水産婦人科クリニック」で長女を出産。退院後も通院したが、長女は先天的な心臓疾患で血液の流れが悪く、同11月に急性心不全で死亡した。

 両親は「毎日の聴診をしていれば簡単に発見できた症状なのに、見落とされた。死亡後にカルテも改ざんされていた」と提訴した。

 菅野裁判長は「実際に聴診を行うか、真剣に聴こうとすれば異常を聴取でき、専門病院に転送もできた」と診療所側のミスを認定。さらに「カルテの記載には不自然、不合理な点が多く、信用性は極めて乏しい」と疑問を投げかけた。

 判決後、父親(37)は「ずさんな診療で命が奪われた。長女に良い報告ができる」と話した。
(毎日新聞 2012年10月25日)

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